解体から復興への歩みの流れ
解体受付と同時に動く人、逡巡と家族の足止め、年齢が行動を阻む家、さまざまな状況はこの1年半に見聞きしてきた。
人生の縮図をまざまざと見せつけられる震災後の日々だったような。
それがいまだに続いている現実に言葉もでない。
私個人は、日常の一コマに体が動かなくなることがある。
それは、買い物してるときなど。気分も平常であるときでも、
キッチン道具に足が止まり、動けず、挙句に涙まで出てくる。
震災前のその道具が収納されていた場所の光景がうかんでくる。
ダメダメそんなことでは!
打ち消してその場を後にする。
もうすぐ2年がやってくる。
厳しい故郷の状況から、気持ちだけでも抜け出さないと。
四季が巡ってきて、穏やかで美しい景色の故郷へ来年は帰らなきゃ!