ようやく地鎮祭にこぎつけて

主人は珠洲焼、私はジャム作りを元の場所に新たな気持ちで始めることにした。
子供達にも話した。元の場所に家を建てる気持であることも話した。

反対もなく、「そうなんだ」の感じ。

私たち夫婦は「何があってもここが故郷なんだ」「帰りたい、帰ろう」

「残りの人生をここで生きる」と、気持ちだけは前向きだけど。

工房の納屋はやっと外回りを囲っただけ。中はがらんどう。

あんなひどい状況でも、ここまでこぎつけた。少しづつあせらず自分達流でやっていこう。

15年前、退職後歩んできた道。二度目の予期せぬ挑戦とも言える。

地鎮祭の宮司さんは須須神社の猿女さん。

笑顔でお互いの久しぶりの対面を喜び合う。

更地での第一歩目の儀式。夢と希望を心にいっぱいに祈った。