支えて下さった友人とともに
地震、津波で失ったものは多いけれど、金沢に避難してきて、この1年は様々な方々との出会いがあり、それを凌駕する幸せ感も味わうことができた。
落ち込んでいる私たち夫婦を励まそうと、金沢の卯辰山の料亭にご招待してくださった友人仲間。
友人のお一人が神奈川の実家に帰省されたとき、妹さんから被害に遭われたご夫婦に御馳走してあげてと「義援金」をもらってきたお話。
春ころには珠洲市から金沢に避難された珠洲の友人ご一家とファミリーレストランでランチに誘ってもらったり。
まだまだ進んでいない珠洲の様子に話は尽きないが。情報満載の大部分は辛い話でも、いつもの顔が見られて落ち着く自分がいる。
その間でも、珠洲道路は時間がかかり悪路のなかだけど、手続きやら、片付けと珠洲の往復は続く。
穴水の空港までトイレはあることを念頭に入れて出発する。
あとは、トイレ、水、電気なし。そして、景色は震災当日の荒れ果てたままの中を進んでいく。