復興をめざして ⑤

公費解体に向けて、最終の貴重品とも言える私物を取り出す作業に取り掛かる。
令和6年7月30日の出来事!
津波の高さをかろうじて逃れた大工さんに特注で作ってもらったCDの棚の3段。
迷って選びぬいたCDセットシリーズの数々。クラシック、ジャズ、フォーク、戦前戦後の昭和演歌など。
ダンボールにつめて。
その下段のステレオ、スピーカーは津波で跡形もない。
床板がはずされ根太だけの部屋(?)での作業だったが、帰ろうと地面から根太に足をかけて上がろうとした途端!地面にあおむけに落ちてしまった。
しばらくは何が起きたのか理解するのに数秒・・・
腰を打ち、頭部が下に転がる角材にあたって。
漸く起き上がり、這い上がって、納屋まで行く。
主人に話をする。
「何処へ行って、何の作業をするからとの連絡もしないで簡単な気持ちで現場へいくからだ」といわれる。
おっしゃる通り!反省しきり!
主人がCDのダンボールを運んでくれて、納屋に置いて。
車で金沢へ帰る。
翌日、主人がバネ指の手術をした病院へ診察に。頭部はCT。腰はレントゲン。Drがフィルムを指して「尾てい骨が折れちゃってますよ!」との言葉。頭部は異常なし。
入院も治療もなく、痛み止めの処方だけ。
アパートの階段は降りるのは大丈夫だけど、上がるのは激痛が走って大変だった。日常生活はできたから不幸中の幸いということでした。