本格的な復興ができる前に

主人の珠洲焼の工房は、私のジャム工房の隣にあるし、それを焼くガス窯も納屋の奥に設置してある。
主人の夢は自分の穴窯を持つこと。夢の実現のために、友人3人で綿密に計画をしていて。

図面を引き、煉瓦の調達、粘土の手配など。

小屋づくりをしていくれている大工さんのご近所の人で、数年前から大阪で自分の工務店を部下に譲り、

三崎町にUターンをされていた主人の同級生がいて、「手伝うよ」といって1年間は毎日のように来てくださり、

穴窯の小屋づくりから穴窯づくりまで手伝ってくださいました。

時として親方であり、穴窯の組み立ては助手として、友人の方々のご協力で無事完成しました。

その穴窯の小屋が、1月1日の災害で私達の避難所生活の場になってくれるなんて。

同級生の方は阪神淡路の震災を経験されていて、「震度7に耐える小屋づくり」をモットーで斜交いも多く無事でした。

残念なことは、1月3日、その同級生が自宅の下敷きになって亡くなったと聞いたことでした。